12才

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母は旅館の中居として働き出した。 寮と行ってもきれいなマンションでオートロック完備で部屋も広かった。 荷物も届いて暮らす準備も整った。 母は次の日から働き出した。朝からお昼~昼過ぎから夜中まで働き私達は子供だけで生活する時間が増えた。学校には行かなかった。母が休みの日以外は外には出なかった。 母がいない間は私と兄が妹のユカの面倒を見た。 「ゆっちゃんお腹空いたんですか~?たっちゃんポットのお湯哺乳瓶に入れて!」 母に教えてもらった通りにミルクを作る。 「美味しそうに飲んでるね!飲んだらゲップさせなきゃね!」 「僕もお腹空いたな」 火は使ってはいけないと言われていたから炊いたご飯にふりかけをかけて食べる。母が旅館で客が手をつけなかった料理をお土産に持ってきてくれるとプチ贅沢だった。 一番困ったのはユカが母がいないと泣いていた事。 抱っこすると少し泣き止むが下ろすとまた泣き出す。兄と交代で抱っこをしていたものだ。 私も兄も寂しかった… だけど妹のユカはもっと寂しかっただろう… 一番嬉しかった事はユカが寝返りが初めてできた事。 布団に転がってたユカが寝返りできた時は母が帰ってきてすぐ伝えた。 「ママ!ゆっちゃん寝返りできた!!」 「えっ!あっホントだ!ユカも少しずつ成長してるんだね」 4人家族になって家族仲良く暮らすことが何よりも幸せだった。
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