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周りが唖然とするなか、レッドくんは水を軽く飲み、
またビートを刻みはじめた
何回かに分けたパフォーマンスは40分くらいで全ておわり、
「ありがとうございました」
と言ってレッドくんはお辞儀をした
拍手が駅中に鳴り響く
オレも拍手したかったが
何故か手が震えてできなかった
ハンパなく鳥肌が立った
拍手が鳴り終わり、みんながかえっていくのに15分くらいかかった
ハァ ハァと息を切らしているレッドくんは 残りの水を飲み干し、マイクを片付け始めた
オレだけは まだその場所から離れられないでいた
立った状態で足がしびれたのは初めての経験だった
5分くらいしてレッドくんは帰っていった
まだ 軽くしびれがのこっている
オレがまた携帯をひらくと、
すでに8時をまわっていた。
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