a 好きの安売り

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その人はいつも図書室に居た。 入学当初から数え切れない程彼を見てきた。 本を読むでも、勉強をするでもなく、規則正しい呼吸で眠っているだけ。 いつも、必ず受付から死角の日差しの当たる右4番目の席に彼はいた。
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