a 好きの安売り

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「一喜」 静かな声が私を呼ぶ。 近づいてくる淡い赤色が私の唇を塞ぐ。 目の前の人は柔らかい色素の薄い髪を揺らし、くっきりとした二重の瞳を官能的に細めた。 彼はこの学校で一番と言っても過言ではない程人気な人物。 ゆっくりと瞳を開けば熱い視線に絡めとられる。
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