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女性「このノートは紹介所と呼ばれていて、ここを通して《フューチャーズキングダム》へと繋がっている。」
女性は淡々と続ける。
女性「ここからあなたの闘いが始まる。覚悟はいい?」
女性の真っ直ぐな視線がマイを捕らえる。
その視線にマイは少し後に下がる。
マイとカウンターにナオトが割って入りギルドにマイのIDを書き込む。
ナオト「あんたさ~!カードゲームで客を脅かせるもんじゃないだろ!」
女性に対しナオトが文句を付けるとセイがカウンター内側からナオトを諭す。
セイ「彼女は《フューチャーズキングダム》のオフィシャルマニュアルに従って話しているだけなんだから…。
客を脅かせているワケじゃないんだけどな。」
マイがこれから始めるカードゲームについて簡単に説明をつけようと思う。
《フューチャーズキングダム》
基本的には1対1の専用テーブルを利用した対戦型TCGである。
他のカードゲームと違いとしては各カードショップをギルドと呼ぶ。ここのショップ《クリムゾン》ではノートで管理されており、IDカードを預けて管理されている店も点在する。
対戦の情報は専用テーブルを通してカードの発売元の事務局で成績として管理されており誰かそのショップで強いのかやどんなデッキが流行っているのか?などの情報を集めて新しいカード開発に運用されている。
勝敗としては相手のLP2000にダメージを与え0にする。ただそれだけのゲームである。
その勝敗条件をみたす為に3種のカードに秘められた力を駆使して相手との駆け引きを楽しむゲームである。
まずは大分類するとまずはクリーチャーと呼ばれるカードで、この世界に住む魔物や騎士を模したカードである。
主にフィールドに展開されて召喚師であるプレイヤーを守ったり、相手プレイヤーのLPにダメージを与えたりなどの役割を持つ。
次に魔法(マジック)トリガーと呼ばれるカードでプレイヤーは高名な召喚師であるが故に魔物や盗賊も住んでいる危険な《フューチャーズキングダム》を生き抜く為に学んだ力である。
多くは自分を守ってくれるクリーチャーを強化したり、サポートしたりする目的で使われる。
最後に類するのがカウンタートリガーと呼ばれるカードで相手の行動に対して発動するその名の通りのカードである。
扱い方も難しく実際これを上手く使いこなす事が重要となってくる。
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