2.瑞穂(ミズホ)

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「俺を…拾ってくれる…?」 涙で潤んだ瞳が私を見上げる。 「いいよ…おいで」 私はその瞳を見返して告げた。 男の子は私の手を取り立ち上がる。 「君、名前は?」 「…類」 私はずぶ濡れの子猫を拾った。
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