第一章 初めての幻葬

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「君か。雷術を使えるって坊主は」 支部のリーダーと思しき、爽やかな感じの青年が、蒼太に声をかけた。 「あ、はい。そう言われてます……」 若干怯え気味に答えた少年。無理もない。軽く人間が信じられなくなっているのだから。 「はは、怯える必要はないさ。とりあえず俺らの自己紹介だな。」 不思議だ…… この人、なんだか分からないけど、話を聞いてるだけで安心できる…… それが、蒼太にとってのこの男の第一印象だった。
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