第一章 入学先はIS学園

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バァン! ??? 「ちょっと!聞いていまして!?」 勢い良く机を叩かれる。 いきなりの大きな声に驚いて見上げると、金色長髪のいかにもお嬢様と言わんばかりの少女がこっちを睨んでいる。 リオ 「あ悪い、何?」 話しかけられていたのか。 気づかなかった。 ??? 「まあ!このわたくしが話しかけて差し上げているのに、なんですの、その態度は。」 机から手を離し、腰にあてる。 リオ 「このわたくしって、お前がどれだけ偉いんだよ?だいたいお前のことなんか全く知らないのに。」 ため息混じりにこぼすと。 セシリア 「わたくしを知らない!?このセシリア・オルコットを!?」 バッと胸に手をあてながら身を乗り出してくる。 そんなに自分が有名人だと思っていたのか。 まあこの世界のことは未だに把握しきれていないとこもあるが、知らないものは知らない。 リオ 「で、その誰もが知ってる有名人さんが俺に何の用だ?」 頬杖をつきながら適当に対応する。 厄介そうなやつにつかまってしまった。 セシリア 「いいですわ。知らないのでしたら教えて差し上げますわ。イギリス代表候補生にして入試主席──」 ああダメだ。 聞いちゃいねえ。 うんざりしてるのに、当の本人は生き生きと自己紹介をしている。 セシリア 「──唯一教官を倒した入学生とはこのセシリア・オルコットのことでしてよ!」 ドンと効果音が付きそうなぐらい堂々とお決まりの─腰に手をあてる─キメポーズをする、イギリス代表候補生……なんちゃらこんちゃらのセシリア そういや自己紹介の時にやたらと張り切ってた覚えが。 なかったりして。 だがかろうじてクラスにいたのはわかる。  
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