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リオ
「で、その代表候補生のセシリア…」
そこでふと気になったことがあった。
セシリア
「気安くセシリアなどとお呼びになられては威厳がありません!まあ畏敬を込めて特別にオルコットさんと呼ばせて差し上げますわ。」
見下してるくせに所々尊敬語だよな。
いやそこも気になるけど、そうじゃなくて。
今この高飛車お嬢様に訊きたいのは。
リオ
「ちょっといいか?訊きたいことがあるんだが。」
それを言ったとたん、ふふんと鼻を鳴らして自慢気にい…おっしゃった。
セシリア
「下々のものの要求に応えるのも貴族の勤めですわ。あなたがどうしてもと泣いてお願いするのなら教えて差し上げてもよくってよ。」
それはお願いとは言わん。
まあそれは軽く流して本題へ。
リオ
「代表候補生って凄いのか?」
セシリア
「なっ!あなた本気でおっしゃってますの?」
リオ
「ああ。」
本当に驚いたのか、口元をヒクヒクさせている。
セシリア
「あり得ませんわ。この日本の男性は常識がないのかしら。よろしくて、代表候補生とは──」
キーンコーンカーンコーン。
おっと、残念。
チャイムで遮られた。
セシリア
「っ……。また後で教えて差し上げますわ。待ってなさい。」
スタスタと自分の席へ戻るオルコットさん。
別にそこまで知りたい訳じゃないが。
来ると言うので待っておこう。
さあ二時間目の始まりだ。
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