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セシリア
「このわたくしが受けた屈辱。いつか──」
キーンコーンカーンコーン。
ああやっと鳴った。
今の俺には福音に聴こえる。
しかし、邪魔されてばかりだな。
セシリア
「っ!とにかく覚えておきなさい!よくって!?」
ビシッと指を指さし、自分の席へ戻る。
千冬
「休憩は終りだ。さっさと席に着け。」
ドアを開けると共に凛としたお言葉を放つ千冬さん。
あーあ。
見た目美人なのに性格がね。
だから未だにフr──
パァン!
千冬
「バカなことを考える暇があるなら少しでも知識を埋めろ。」
名簿で叩かれた。
てか何でバレた?
千冬
「さて、授業を始める前にクラス代表を決める。これは再来週に行われるクラス対抗戦や生徒会の開く会議、委員会への出席といった…まあ、クラス長だな。」
へぇ。
やっぱりどの世界にもリーダー格は要るんだな。
千冬
「ちなみに対抗戦は入学時点での各クラスの実力推移を測るものだ。今の時点でたいした差はないが、競争は向上心を生む。それと一度決まると一年間変更はないからそのつもりで。」
ざわざわと周りが色めき立つ。
一夏は…興味無さげだな。
千冬
「自薦他薦は問わない。誰でもいいぞ。」
けっこ投げやりだな。
「はい。織斑君がいいと思います。」
元気よく立ち上がり、推薦する女生徒。
「賛成!」
一夏、かなり驚いてるな。
まあガンバ。
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