第一章 入学先はIS学園

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セシリア 「このわたくしが受けた屈辱。いつか──」 キーンコーンカーンコーン。 ああやっと鳴った。 今の俺には福音に聴こえる。 しかし、邪魔されてばかりだな。 セシリア 「っ!とにかく覚えておきなさい!よくって!?」 ビシッと指を指さし、自分の席へ戻る。 千冬 「休憩は終りだ。さっさと席に着け。」 ドアを開けると共に凛としたお言葉を放つ千冬さん。 あーあ。 見た目美人なのに性格がね。 だから未だにフr── パァン! 千冬 「バカなことを考える暇があるなら少しでも知識を埋めろ。」 名簿で叩かれた。 てか何でバレた? 千冬 「さて、授業を始める前にクラス代表を決める。これは再来週に行われるクラス対抗戦や生徒会の開く会議、委員会への出席といった…まあ、クラス長だな。」 へぇ。 やっぱりどの世界にもリーダー格は要るんだな。 千冬 「ちなみに対抗戦は入学時点での各クラスの実力推移を測るものだ。今の時点でたいした差はないが、競争は向上心を生む。それと一度決まると一年間変更はないからそのつもりで。」 ざわざわと周りが色めき立つ。 一夏は…興味無さげだな。 千冬 「自薦他薦は問わない。誰でもいいぞ。」 けっこ投げやりだな。 「はい。織斑君がいいと思います。」 元気よく立ち上がり、推薦する女生徒。 「賛成!」 一夏、かなり驚いてるな。 まあガンバ。  
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