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リオ
「問題ないよ。ありがとう。」
優しく返答すると、その子はいえ、べつに。と言ってうつむいてしまった。
リオ
「それだけじゃ不満か?」
セシリア
「っいいですわ!」
怒鳴って、こちらにツカツカと歩いてくる。
セシリア
「そこまで言って負けたりしたらわたくしの小間使い、いえ、奴隷にしますわよ。」
リオ
「ああ。」
千冬
「さて。話はまとまったな。それでは勝負は一週間後の月曜。放課後、第三アリーナで行う。各人それぞれは用意しておくように。それでは授業を始める。席に着け。」
そこからさっきまでの言い争いが嘘のように、普通に授業が進められた。
†
一夏
「だぁ~!全く理解できない。」
放課後、一夏は机にうなだれていた。
リオ
「まあ周りがこれじゃあ集中も出来ないな。」
リオ、一夏の周りには変わらず女子達がキャイキャイと騒いでいる。
山田先生
「あー。よかった。まだ残っていたんですね。」
その女子を割いて入っていたのは山田先生だった。
山田先生
「えっとですね。何とか部屋の調整がついて、今日からさっそく寮に入ってもらいます。これ、キーです。」
はいと渡される。
急だな。
一週間は自宅から通うことになってたから準備も何もしてない。
リオ
「じゃあ荷物を取りに今から行くか?」
一夏
「そうだな。」
ガタッと立ち上がる。
千冬
「その必要はない。私が手配しておいてやった。ありがたく思え。」
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