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あれから1ヶ月。
この世界に迷い込み、
右も左も分からない状態でいた俺を保護してくれたのが織斑千冬だった。
その日から千冬さんの家に弟の一夏と一緒に同居させてもらっていた。
この世界での生活が当たり前になった。
っていうにはまだ早いが、やっと慣れてきた。
のに、この状況。
クラスメイトが俺と一夏─同い年だった訳で─以外に男子がいない。
どころか学園中に俺たち以外に男子生徒が存在しない。
今日はIS学園の入学式だった。
どうしてこんなことになったのか、
それは千冬さんの薦めだった。
千冬
「実験動物になるか保護を受けるかどっちがいい?」
と言うことで、
IS学園に保護されるという名目の元、入学することに決まった。
幸い一夏の右隣の席だが、
周囲から来る視線がすごい。
二人で苦笑いしながら、自己紹介の順番を待っている。
その後ちょっと一騒動あり、等々俺の番になった。
さっき一夏が失敗してたし、ここで男の立場を挽回する。
山田先生
「じゃあ次の人~。」
???
「はい。」
先生に促され、俺は立ち上がる。
振り返ると、一気に注目を浴びる。
どいつもこいつも目を光らせていた。
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