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パァン!
リオ
「──たぁっ!?」
頭に激痛が走った。
千冬
「寝る余裕があるならグラウンドでも走ってくるか?」
しまった。
いつの間にか寝ていたみたいだ。
山田先生が涙目になっている。
リオ
「す…すいません。それはいいです。」
周りからはクスクスと笑われる。
ダメだ。最初からこんなんじゃ先が思いやられる。
しっかりしないと。
リオ
「…やっと終わった。」
大きく伸びて机に伏せる。
そういや俺毎日が忙しくて、こんなに落ち着いて過ごすのあんまりなかったな。
とかボンヤリ考えていたら、一夏はポニーテールの子に連れられてどっか行くし。
この状況で一人かよ。
皆一定の距離を保ったままこっちを見ている。
所々キャッキャッと黄色い声がする。
数人一夏の方へ行ったが、それでもまだまだ多い。
休憩時間を利用して他のクラスや他学年の人たちまで来てるみたいだ。
動物園に珍しい動物が入って、それを見に来る人たちのようだ。
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