二恋～ﾌﾀｺｲ～

俺の日常

俺たちは軽く受け付けを済ませて、入学式会場である体育館に向かった。

少し入り組んでいる道を迷うことなく進んで目的の体育館に着いた。

｢たっちゃん、よく迷わなかったね｣

夢で迷って遅刻しそうになったから当然だけどな。

｢道順が分かりやすく書いてあったからね、時間もぎりぎりだし早く入ろう｣

そうして体育館に入った。席は決まっていて俺の座る位置と彩の座る位置は離れている。

｢また入学式終わってからだな｣

｢うん、たっちゃん、寝ちゃだめだよっ!!｣

｢わかってるって、じゃあまた後でな｣

そう言って俺は自分席に向かって歩きだす。

これからの校長の話がなげぇんだよなぁ……そう思って俺は席についた。