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「じゃあ母さん、行ってくるよ」
「お母様、行ってきますね」
2人で母さんに声をかけて玄関を飛び出す。
「2人とも気をつけてね」
そんな声を聞いていると玄関が閉じられた。少し急がないと間に合わないかもしれないな。
「彩、少し急ごうか、初日から遅刻すると入学式中ずっと座れないからな」
「うん。でもなんでたっちゃんはそんなこと知ってるの?」
言いながら2人で走り出す。知ってる理由は夢でそうなった人を見てるからなんだけど、適当にごまかしとくか。
「まぁあれだ、勘だよ、勘!!」
「そっかぁ、たっちゃんの勘はよくあたるもんねっ」
適当すぎた。彩もそんなに気にしてないらしいからごまかせたっぽいな。
2人で他愛もない会話をしながら学校へ向かった。
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