二恋～ﾌﾀｺｲ～

俺の日常

俺たちが通う学校は県立西高校。

普通の学校というのが俺のイメージ。山の上にあって元々は神社だったところを県が買い取って学校を建てたとか聞いたことがある。

俺は罰当たりなことを……なんて思ったりもしたんだけど、他の人たちは神の加護を受けているなんていう人もいる。

変わったことなんて特にない普通の学校だ。

そんなこと考えてる間に学校についた。

「さっきの坂、結構辛かったよぉ、たっちゃん走るペースそんなに速くないと思ったらこの坂のこと知ってたんでしょ？」

夢の中でも、この坂には苦しめられたからな、忘れる訳がない。

「いや、急ぐとは言ったけど、走る間に時間に少し余裕が出たからペース落としたりしただけだよ」

あえて知らないふりをすることにした。俺は案外Ｓなのかもしれない。