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……一週間前、ノエル宅。
「さァて、てめェらのために改めて状況を整理してやらァ、有り難く思いな」
くっ……いくら千年を生きた大魔導師だからってこうもあからさまに上から物言われるとムカつく。
「わかッたことだが……一つ、本当の大魔王は復活何かしちゃいねェ。二つ、魔王にはガキどもがあと六人居て、未だにこの世界のどこかに拠点を構えて居座ッてる。三つ、まだ世界なんざ救えちゃいねェッてこッた」
ノエルは指を折りながら至極丁寧に説明してくれる。
つい30分程前に、ヴィスタから聞き出した情報だという。
まあこの辺は聞かずともつい二時間前くらいに本人から聞いたことだからわかるのだが……何故ノエルが同じ説明をわざわざしているのかと言うと。
「なるほど……まだまだ倒すべき悪は世界に潜んでいるというわけなのですねっ!?」
「ま、そォいうこッた」
……今までずっと寝ていたミオに説明するためだ。
ってかミオって、いつも重要な時に寝てる気が……
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