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「……何でそんなにやる気なんだ、お前らは」
俺は呆れ顔で二人を見つつ尋ねる。
「え?だってまだまだ冒険終わらないんだよ?真の黒幕がいるんだよ?」
「だから?」
「だって……だって!」
俺は焦らしてねぇで早く言えとばかりに多少いらつきながら言うと、ルミは両拳をぐっと握ってぷるぷる奮えている。
「だって!真の黒幕を倒さなきゃシュウと結婚出来ないんだもん!」
「は?」
何のカミングアウトだか、みんなぽかーんとしている。
「だってさ、ついさっき倒したヴィスタが魔王だと思ってたのに、第六魔王だったんだよ?これでも充分凄いけど、まだルミたち世界救ってないじゃん!世界救わなきゃ、世界中から祝福なんてしてくれないもん!ルミとシュウはね、世界で一番幸せになるんだから、世界で一番祝福されて結婚しなきゃだめなのっ!」
長々とこっ恥ずかしいこと語るなこの恥女。
勿論、鳩尾にい~いパンチを喰らわせてやった。
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