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「くぁ……!」
と、呻いて蹲るルミ。
一人で勝手にヒートアップしやがって……ああなったルミは武力でしか黙らせられない。どうせすぐ復活するんだろうが。
「で、ミオは?」
一応、ミオにも仕方なしに話を振ってやる。
優し過ぎるな、俺。
「はいっ、私ですねっ!?私がやる気の理由は……………………なんなんでしょうか?」
「俺達に聞くなよ!」
腕を組んで散々悩んだ挙句、右手の人差し指を顎に当て、首を傾げて疑問形を疑問形で返したミオに、キレの良いツッコミをするラル。
「す、すみませんっ!でも、ホントになんでかわからないんですよ……なんか、皆さんと一緒に居るだけで嬉しいというか、また皆で冒険に行けるというか……」
「ふ~ん……よくわからんが、何と無くわかった」
「ま、ミオらしいっちゃ一番ミオらしいな」
顔を少し赤らめながら、あたふたするミオに、少し頬を緩ませてラルと俺は答えた。
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