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人間は恋をする。胸を踊らせ、喜び悲しみ…そして後悔する。
この世には縁と呼ばれるものがある。人と人を引き合わす見えないもの…まぁ、それは私達の仕業なんだけどね。
時には出逢った人間によって大きく人生が変わってしまう人間もいる。
逆に相手の人生を変えてしまう人間、大して変化を与えない人間…出会いは縁、縁がなければすぐ別れが来るもの…、友人、教師、生徒、家族、親戚、仕事仲間、恋人もまた縁なんだ…。
私はアム…いわゆる天使、担当は恋縁。年は五世紀くらい、性別とかはないけど、見た目とか話し方は最近の若い女と変わらないかな。
最近は恋に恋をしてるのか、人に恋をしてるのか分からない人もいるけど、大抵の人間は好きという感情をはっきりと理解出来てないと思う。
そう…この男もまたその１人…。
今日は最悪だった…。
夕日の映えた歩道を１人、視線をアスファルトに落としながら歩いてる。
高野高志、高２。
あだ名…タカタカ（ほとんど省略）よってタカ。
（畜生、マジムカつく！なんで俺があんなブサイクと!）
陸上部に所属してる俺は親友の健達と合コンに行ったはいいが、ブサイクのお嬢様に気に入られるわ、学校まで押しかけられるわでみんなから冷ややかされ恥をかいた。
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