Cat Love.

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どこにでもある公立高、頭は下の中、俺は下の下、たいして荒れてない平凡な学校だ。 窓際から眺める校庭の景色は時折、意識を遠くへ運ぶ…。 平凡な日常から飛び出したくなる…そんな願望がどこかにあるのかもしれない。 「……野~」 「高野!」 「あ、なに?」 (数学の坂井、いちいちうるせぇんだよなぁ~) 「なにじゃない!ボーっとしてんな!問3答えてみろ」 「分かるわけないじゃん」 「おまえなぁ~!」 勉強、もちろん嫌い。授業なんか聞いたことない。 坂井はいつもの様に諦め他の生徒に当てる。 (まぁ寝ないだけマシだろ) 「タカ!昨日は悪かったなぁ」 2限目の休み時間、中学からのダチの健が話しかけてきた。 「悪ノリしすぎた!また合コンセッティングするからよぉ」 健は申し訳なさそうに手を合わせた。 コイツはホントいい奴なんだ。 俺にはもったいないくらいの…。 俺は根に持つタイプじゃない、だから1日経てば忘れる。 「しゃあねぇな~じゃあ、とびっきりの上玉を頼むぜ!」 健の方を叩きながら前歯を見せた。 「おう!任せとけ!」 健は胸に拳を当て、大船に乗ったつもりでいろと言わんばかりの表情だった。
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