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慌てて身を乗り出すと、
パパはにっこり笑って言った。
「裕翔」
パパは僕の言葉をさえぎると、
さらにこう続ける。
「裕翔は今までどおり日本に残って、高校に通いなさい」
…よかった。
ん?
……え?
僕はパパの言葉を一瞬疑った。
『日本に残って、高校に通いなさい』
ってことは、僕だけ……残る?
日本に……たったひとりで?
まあ、いいけど。
だって、今の生活を捨てて、
アメリカに行く気はない。
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