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「ママも知ってるわ。たしか裕翔と同じ年のお子さんがいるはずよ。たしか……名前は……え、えーと……」
ママが、考えるように人さし指をあごに当てて、それをトントンと動かす。
「……ょ……う……」
「り、ょ……り、りょ……」
はい?リョ?
なに、それ……。
パパ達の顔はいっそう険しくなる。
「……」
僕は半分呆れながらふたりを眺めた。
「涼っ。そう……りょうちゃんだ。とっても綺麗な子だよ」
??
パパが思いついたように言う。
「あっそうそう!裕翔は小さい頃に一緒に遊んだことあるのよ。覚えてない?」
ママも両手を合わせて、僕を見る。
ふたりとも、すっきりしたんだろう。
お互いに顔を見合わせて、にっこりと微笑みあった。
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