不誠実な勇者が魔王

18/28
前へ
/421ページ
次へ
「うん、ご苦労だったなポッカにマネリ。ほら、向こうで遊んでおいで」 「うん、じゃーねー!」 「ねー!」 ぽよぽよ跳ねながら、俺達の後ろへ進んでいった。 「シュウ様、慣れてますね……」 「まあ……俺んとこには、フィアがいるし。少しは……な」 「ああ……ノエルから聞いた話だと、そのフィアって子供には激甘らしいわね、同志シュウは」 「なら聞くが同志マカ!お前はあんなに素直で純粋な子供に愛情を注がずに居られるか!?」 「無理ね」 「だろう!?そうだろう!?」 同志マカとの意外な共通点を発見した! 「そういえば、この前外交で来た魔王様も……意外とみなさん、子供好きが多いんですね」 「おっとぉ、勘違いするなよシア!俺は元来子供嫌いだ。だがフィアのような素直な子供は別」 「……それってフィアちゃんに」 「それ以上言うなよシア?」 「……はい」 「うん、いい子だ」
/421ページ

最初のコメントを投稿しよう!

218人が本棚に入れています
本棚に追加