不誠実な勇者が魔王

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魔王の間。 再び此処へ帰ってきたが、相変わらず玉座の座り心地が半端ない。 リラックスリラックス。 そして俺の右隣にはシア、左隣には同志マカ。 美少女に挟まれて幸せです。魔王、とても満足。 「さて参謀長、この戦いどう見る?」 「普通なら、レイア一人でも充分過ぎるわね。まあ、相手がそれなりに鍛えてあるのなら別だけど……周りにモンスターが全然居ないから、ド素人でも辿りつけちゃうのよね、城に」 「そんないい加減で大丈夫か魔王城?」 ううむ、不安だ。 俺なら強力なモンスター城の外に放し飼いにして勇者寄り付かなくするのに。 「シュウ、戦況報告だ。門を突破された……相手は二人。勇者と魔法使いと思われるかと」 「了解。なら野放しとけ。直々に相手してやらぁ。馬鹿とレイアには引き続きそっちの相手に集中するように伝えろ」 「御意」 ふむ。 数は四……一般的なパーティー人数。 構成は勇者、魔法使い、武闘家、魔法剣士。 内後者二名はレイアと馬鹿が門で足止めしている……と。 悪くない。
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