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がやがやと五月蝿い、ホームルーム前の三年C組。
まあ、これくらいはどこの学校でも同じだろう。
だがしかし、彼らの場合“五月蝿過ぎる”のだ。そう、異常な程に……
「あぁん!?てめぇカイト、今日という今日は許さねぇ!」
「上等だ!今すぐ表へ出ろシュウっ!粛清してやる!」
机の上に乗り出す二人の生徒。
一人は、髪型はまあ普通だが目付きの悪い、黄土色の髪をした少年。
もう一人は、澄んだ紅いツンツンの髪をした、まさに熱血という単語が似合う少年。
そんな二人を見て、他の生徒たちは「またか……」という視線を一瞬だけ向けるものの、いつものことらしいので特に気にする素振りもなく、雑談やらに戻っていった。
しかし、そんな二人の喧嘩に唯一首を突っ込む少年がいた。
それが、ラル。金髪緑眼、緑のバンダナを巻いた一見不良っぽい見た目だが、意外にもこのクラスの良心とも呼べる常識人である。
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