不誠実な勇者が魔王

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「まあ色々あってな。わかりやすく言うなれば、俺と彼女は“同じ種族”だから……かな」 「へ?」 頭に?マークをたくさん浮かべるシア。困った顔も可愛いなちくしょう。 「ふふ……まあそういうことよ。しかし同志シュウ、まさか貴方が今日の魔王代理とはね……」 「ああ、セージ君あたりから聞いたのか。そう、オルカと計画していたんだがな、とうとう実現したわけだ。黙っていてスマンかったな同志マカ」 「ああいや、いいのよそれは。クリスマスや鯱よりも、同志シュウの方が魔王っぽいしね」 クリスマス……鯱……? ああ、ノエルとオルカね。 「あと、同志マカ。これ、受け取ってくれ。ドS連合の会員証。それと連絡用の通信石だ。そいつは魔力流せば多分使えるはずだから」 「わかったわ」 「ええと、シュウ様?もうひとつ質問いいですか?」 同志マカとの会話に、気まずそうにしながらも割って入ってきたシア。 「ん、なんだシア。なんでも言ってみろ」 「……ドS連合ってなんですか?」 あー、そうきたか。
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