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私達は時間を潰す為に、おばさんに教えて貰ったすぐ隣のマンガ喫茶に入った。
受付には、これまた陰気な感じの店員が座っている。
「あのぉ、隣の『火喰い飯店』のおばさんに……」
そう私が言うが早いか、店員がついて来るよう手招きしてきた。
隣同士だし、持ちつ持たれつってやつなのだろう。
店員に案内されたのは、一番奥のブースだった。外の様子が見えないが、順番が来たら、この無愛想な店員が教えてくれるだろう。
そこで私と姉は、それぞれ漫画を数冊ずつ持って、寛ぎ始めた。
しかし、ここも隣の刺激臭が充満していて、とてもお腹が空く。
それを忘れようと、漫画に集中しようとしていると、人の気配を感じて顔を上げた。そこには暖簾を出していた若い店員が立っていた。
間近で見ると、このマンガ喫茶の店員と似てる。兄弟だろうか?
その店員も手招きで私達を案内する。喋れないのだろうかと考えたりするが、彼はそんな私の疑問に気づく筈もなく、マンガ喫茶の裏口に向かい始めた。
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