干殻市街レポート

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戻って直ぐ口を開いたのは美里さんだった。 〈どういうこと!どうなってるの!何が起こってるのよ!何よあれ!〉 彼女は声が裏返るほどの声で叫んでいた。 「落ち着け!美里!」 〈これが落ち着いていられる?〉 そう言い彼女は頭を上げオレの方を見た… 〈ちょっとアンタ!アンタは撮っているだけ?こんなの撮らないで!〉 美里さんはカメラをつかみ手で隠すようにカメラを振り回した。しかしオレは必死にカメラを持っていた。
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