そして扉は開かれる

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話が逸れたな。 つまりだ。 この世界の人間は今の自分を変えられる刺激的な非日常を求めながらも、変化のない安全な日常を求めている。 矛盾していると思われるが、日常と非日常は言わば、光と闇、カタギとヤクザ。 その関係は必ずしもどちらか一つが欠けてはならない。 …誤解しないでほしいが、別に頭がイカれたことを言っているわけではない。 事実、そういう人間は少なからずいる。 暴走族など呼ばれる彼らは今の自分を変えたいや存在を認めて貰いたいと言う奴がいて、こうでもしないといけないと言う奴が少なからずいる。 しかし、実際に彼らが非日常。 例えば腹を空かせたドラゴンがいたとして、その前に両手両足を縛り付けた彼らを差し出す。 すると必ずと言って良いほど今までの非行を悔い改めるか泣きながら失禁する。 ん?鬼? 知るか。仮の話だ。 変化がない日常に不満を漏らしながらも、変化がない現実を望んでいる。 これもまた人間と言うものだろう。
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