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喫茶店での仕事が始まっても 家庭に迷惑かけない程度に 時間を抑えていたので 今となっては、やっぱり暇だ。 相変わらず忙しい旦那を 恨めしく思う。 『私をほったらかしに  していると  今に浮気するから!』 『ふふっ絶対お前はしないよ。』 と、とりつく島もない。 喧嘩にならない喧嘩をすると ギュッと抱きしめてくれる。 う~ん。 優しい人だし 多分恰好良い。 仕事も出来るし。 私の旦那様としては 本当に満点だ。 ただ。 仕事が忙しすぎて 構ってもらえないことが寂しい。 実際…。 哲が会社を定年する頃には 私ももうトシで 『女』を謳歌するとき もう、とうに過ぎている。 …。 まだ、ちょっとは 行けてると思いたい。 まだ『女』を 捨てたくない。 だけど。 容赦なく近づいてくる 終わりに 私は少し焦りを感じている。 浮気したいとかって 訳じゃないのよね…。 だけど『恋』を…。 そう、『恋』はしていたい。 ときめく気持ちを 忘れたくないと思う。 それが今のところ 一番の若返る秘訣に思えた。
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