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「大丈夫よぉーー!」 ほんとかな? 心配になる。 「まあ、柊一が嫌がるから  前には行けないけど  ライブ会場、そんなに  大きくないし  後ろにいても十分見えるよ。」 「…。」 「それに、暗いから歳なんて  よく分かんないよ。」 と、手を前に振りながら 笑った。 んー、どうしようか…。 じぃっと今日子が 私を見ている。 「はは…。  じゃ、じゃあ…。  行ってみよっかなぁ。」 横目でちらっと今日子を見ると ぱっと笑顔になった。 「うん!行こうよ!!  てか、行ってくれよぉー!」 と、お願いされる。 このお願いに弱いのよね。 ふう、とため息をつくと 「仕方ない!  じゃあ、一緒に  行ってあげよう!」 「本当?!  だから詩織大好き!!」 とキラキラお目眼のまま 興奮していた。
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