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 ̄邑の門前_
大和『なら俺たちはここでお別れだな。』
郭嘉『そうなのですか?行く宛はあるの?』
大和『ないが、旅してもっと世の事を知る必要があるんでな。』
程イク『そうですか~。……なら風はお兄さんに付いて行くのですよ。』
三人『えっ?!』
程イク『風ももっと情勢を見聞したいのです。仕官の事はそれからでも遅くないのですよ。』
大和『だが…趙雲、郭嘉といても見聞は広げられるぞ?』
程イク『確かにそうですがお兄さんにも興味があるので~。』
趙雲『なら仕方ない、風は頼みますぞ鳳虎殿。』
郭嘉『まぁ、頑張ってください。』
大和『んな簡単に…はぁ、分かったこれからよろしくな程イク。』
程イク『よろしくしてやるのですよ~。』
大和『あぁ。…ならホントにここでお別れだな。…………よし!』
三人『?』
大和『皆に俺の真名に値する名を教えるよ、鳳虎って名前は仮初めの名で真の名前は大和(やまと)ってんだ。今まで同郷の奴らにしか教えてなかったが君達に世話になったし、なにより気に入ったからな(笑)』
趙雲『良いのですか?同郷の者しか知らぬのに。』
大和『あぁ構わないぜ。むしろ呼んでほしいかな。』
趙雲『わかりました、では我が真名、星を大和殿に預けましょう。』
郭嘉『では私の真名、稟を貴方に預けます大和殿。』
程イク『風も預けるのですよ。真名の風をお兄さんに預けます。』
大和『いいのか?いきなり真名を呼んじまった俺に?』
趙雲『なに構いませんよ、我らも貴方の事を気に入ったのですから。』
大和『そっか。なら遠慮なく預からせてもらうぜ星、稟、風。』
稟『はい。では息災で』
大和『……あぁ星と稟も元気でな!色々ホントにありがとな。』
星『では、さらば!』
こうして四人はそれぞれの道に進んでいった───
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