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それから微妙に腕に自信がある不良に襲撃されたりした。
でも、ウチの高校一応進学校だから、みんな退学は怖い。なので、中学時代に見た目がゴツいとか、手が出るのが早いと言うだけの不良気取りで、気弱な周りの人間にハバを利かせていただけの、なんちゃってヤンキー。俺の中の通称はやんちー。だから大して強くなかったのさ。
それでも殴られれば怪我をするし、痛いしムカつくし。だけど、俺だってメチャクチャ強い訳じゃない。打たれ強いだけ。
RPGで例えれば、HPは同じ、攻撃力も同じ、MPはお互い無くて、俺だけ防御力が倍だったみたいな感じ。
だから、やんちー内では腕に自信がある不良さんをやっつけちゃったりしていたんだ。向こうが喧嘩売ってくるから仕方無く。だけど、気が付いたら。
俺は周囲から完璧に不良のカテゴリーに入れられていた。
そう、俺は高校デビューに失敗したのさ。
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