まずここで常識を捨てて下さい。

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それからは、と言うより入学してから俺はあぶれ者になった。『あいつには近づいちゃ駄目だぞ』扱いだ。イジメいくない! そんなある時、学校の隅っこの古い校舎の、これまた隅っこの空き教室を見つけた。 周りには特別教室も無く、休み時間一人でいる苦しみから逃れるために校舎を徘徊でもしないと見つけられないような場所にある空き教室。 それを見つけた途端、俺は周りからの視線に晒されることなく一人メシを食える場所を得たと一人歓喜した。 だけどそこには先客がいて、色々と俺の固定概念を覆してくれやがったのだが、それは後々語るとする。嫌でも話さないといけなくなる時が来るだろう。 そして今日も、その空き教室に行こうとしたら反射的にアゴを貫く正拳突きを繰り出してしまったわけだ。いや、毎回正拳突きを繰り出してるわけじゃないが。 ちなみに、俺はさっきまでの回想をしながら既に不良(三年)が倒れている現場を後にしている。正当防衛だもん。多分。 目指すは空き教室だ。 ――― ――――――
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