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携帯の目覚まし音が鳴り響く。
「やかましい」
目を閉じたまま、携帯の電源を落とす。
昨日の疲れが取れてないんだよ、まだ寝かせろ。
☆ ☆ ☆
寝坊した。
携帯の電源を入れて時間を確認すると、10時を過ぎていた。
「2日連続欠席はまずいよな」
俺は朝に弱い。
だがいつもいつも寝坊するわけではない。
昨日の夜に家族会議があったのだ。
鏡の前での出来事を妹が親に報告したみたいで、俺の居心地は最悪だった。
母はヒステリーを起こし、父はそれを必死に宥め、妹は一度もこちらに視線を向けずに携帯を弄くっていた。
俺?
母からフルボッコにされますた☆
父の生暖かい視線が一番辛かったわ。
そんなこんなで疲れがたまっていたのだ。
準備を一通り終わらせ、家を出た。
学校までの道中、特に何もなかった。
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