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だがダウ平均株価は漸増してゆき、以前の80%の値ではあるが経済は安定した。
しかし、結果として彼らの二人の見解は正しかった事になる
経済が安定するのを待っていた国がいた。
中国だ
人民元の世界基軸通貨乗換を渇望していた中国は、不安定な米ドルを傀儡会社を通じて買い占めた。
そして、ドル値が安定した所でそれまで密かに買い占めていた分も含め一挙に放出した。
価格破壊が起き、ドルの価値は半値以下に落ち込んだ。
機軸がユーロと円に落ち着いたところで再び同じ事にした。
ユーロは暴落、中国は反日感情の表れか円を二度と復興できない程の価格破壊をしようとしたが、時の日本の政府銀行総裁が賢明だったおかげでそこまでの落ち込みはなかった。
こうして中国の目論見どうり
世界は否応が無しに基軸通貨を人民元に移行しなくてはならなかった。
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