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「クレイズ…」 ミルズがうつむいたまま言った 「何%、だ……?」 「―15%。 それだけだ… どんなに完璧に出来たとしてもな… ジュリアが生きてれば少しは上がる 生きてればな…」 「…信じよう」 ミルズはゆっくりと立ち上がった 「世界に―」 全員 グラスを捧げ飲み干した 世界に従う事からの離趨の意志 世界に立ち向かう決意 おおげさに言えばそうなる 「よし 喰え!! 2152年はもう来ないぞ!!!」 そして 遥か昔から多くの若者がこうして見てたであろう、 西海岸は2153年の朝焼けに染まった
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