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桜並木に囲まれる道を、1台の車が走っている。
晩「田舎だと思っていたけど、夕日市も結構都会だな」
外の景色を見ながら父である晩が言った。
麗子「そうね。龍、あんたもみてみなさい」
母である麗子が言った。
龍は起きて、回りの景色をみた。
龍「あー。もう着いたんだ」
麗子「あんた、寝過ぎよ!」
だって眠たかったんだもん。
龍は思った。
麗子「今度いく高校ってあそこじゃない?ほら、あの丘の上の学校」
麗子が尋ねる。
へー。あんな高いとこか。通うの面倒くさいな。
龍「ふーん。そうなんだ。あそこが夕日ヶ丘高校か」
夕日ヶ丘高校。県ではそこそこ優秀な高校だ。最近、スポーツが強く、野球は県で昨年ベスト4、サッカーは県で昨年ベスト8に入っていた。
誠「龍兄、結構きれいな高校だね」
弟の誠がいった。誠は龍より一歳下で、今年中三となる。
龍「誠はどこ中学校だっけ?」
龍が尋ねる。
誠「豪北中学校だよ」
龍「そっか」
龍は空を見上げた。
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