エピローグ いのちのうた

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 日が巡り、星が巡り、月が巡る。  いつかもどこかも分からない  滅んだ世界の片隅で、誰かがひっそり生きていた。 「……みんなの夢まもるため~~♪」  それは小さな命の息吹き。いつ枯れるかも分からない、か弱くか細い二重螺旋。  でも、そこに命はある。  枯れた木々が芽生えた若木を育むように、死の中からでさえ命は生まれる。  そして生きる誰かは思うのだ。  この歌に謳われた人のように、戦う人がいるのかもしれない。  この歌を紡いできた人のように、その人を求めるべきなのかもしれない。
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