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父親が犬を貰ってきた。
しかし、まもなく父親は単身赴任で北海道へ。
面倒臭がり屋の俺はろくすっぽ世話をしなかった。
母親が「散歩ぐらい連れて行ってあげなさい」と言うと、親父の犬だろ、かーちゃん代わりに行けよ。と動物嫌いの母親にまかせっきりだった。
それでもたまには散歩に連れて行った。
ろくに躾もしなかったので他の犬に絡むは、興奮すると飼い主噛むわで、相変わらずであまり奴に愛情はなかった。
8年の月日がたった。
ある日奴の様子がおかしいので、母親と一緒に病院へ連れて行った。
「フィラリアです」と医者に対して「どーでもいいから早く治してやってくれよ」
「手術をしても一時的に良くなるだけです。このまま最後を迎えるかどうかは、飼い主さんの判断に任せます。」
は?最後?………最後って何?
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