手下を求めてあっちこち

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ある程度進んで、今は山の中腹辺りだろうか。 所々に氷ができており、それが水晶のように透き通っているため幻想的な雰囲気になってきた。 幻想… 「セイネス!この雰囲気をぶち壊せ!」 「は?」 しまった! つい口に出してしまった! 「すまん。寝言みたいなもんだから気にするな」 頭上にハテナマークを浮かべていたが、黙って頷いてくれた。 「カケル、まだ【漆黒の雷迅】の反応はありませんか?」 「ん?ああ、まだみたいだな。ちょっと範囲を広げてみる」 セイネスのときのように300mで探知していたが500mくらいに広げてみた。 「おっ、デカい反応があるな。右斜めに進路を修正して行くぞ」 俺の指示通り進むと、途中でモーン(雪男みたいな毛むくじゃらの魔物)やアタスタス(ひし形の水晶みたいな魔物)に会ったが、話し合いか、膨大な魔力で脅して引いてもらった。 そんなこんなでターゲットとの距離が残り40mほどの場所で洞窟の入り口となった。
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