手下を求めてあっちこち

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依然、反応に動きはない。 セイネスのときの二の舞にならないよう洞窟自体にも探知を掛けるが罠などのヒットは無し。 「よし。入るぞ」 自分で歩いてるみたいな言い方だけど、勿論メレンに抱っこされてる(笑)。 洞窟内を少し進むと、ただのゴツゴツとした岩肌だった周囲が一変した。 天井が高くなり全体的に広くなった上に、鍾乳洞のような見た目になったのだ。 鍾乳石と氷柱が入り混じり、美しいながらも、まるで鋭い牙を持った怪物が口を開けているみたいだ。 「はぁ~綺麗ですね~」 「なんと言いますか……痛そうだな」 メレンは感嘆の息を漏らしながら周囲の光景に見入り、セイネスは自分が刺さるところでも想像したのか、ブルッと身震いしている。 と、そんな少し和やかな感じで居ると突然、 グガゴアアアアァァ--- 遠くの方から雄叫びのようなものが微かに聞こえてきた。 「この声は…?」 「ターゲットか?」 しかし反応は現在も微動だにしていない。
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