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相手の情報は無し、ですか…
カケルの反応を見た限りでは倒れているドラゴンが【漆黒の雷迅】でしょうから、ＳＳＳランク以上の力があることは確実ですね。
ですが、不可解なことに巨体からは欠片も魔力を感じません。
そのせいで私達は気づけなかったのでしょう。
「ＳＳランクの君では危険ですので僕が主体で戦う。君には補助をお願いしよう」
セイネスが私より少し前に歩み出て、
「白闇」
右手を横に出しながら呟くと、周りに浮かんでいた白闇の一部が集まり白い棍になりました。
巨体もセイネス１人に注目しています。
その隙に私は言われた通り後ろへ下がりました。
確かにＳＳランクの力では太刀打ちできないでしょうから…
セイネスが駆け、一瞬で巨体に接近すると、そのまま棍を回して叩きつけます。
巨体も反応して前脚を振り、棍とぶつかり合います。
セイネスは当てた反動を利用しながら素早く連打を叩き込みますが、巨体も素早く頭や前脚で反撃しています。
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