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「我呼びしは水。天の暴走による氾濫よ。今確固たる意志の下その方向を定め敵を討て!氾濫砲!」
「我呼びしは水。極寒の力を宿し氷柱よ。研ぎ澄まされし矛先で仇なす者を打ち破れ!氷塊の剛槍!」
私は巨体の無防備な横っ腹に魔法を打ち込みますが、属性の相性が悪いのでしょう……最上級でも巨体は気にもしません。
氷柱のような大きな槍や濁った水の砲撃は簡単に弾かれてしまいます。
巨体が水や氷に強いようなのは外見的に予想できましたが……水の精霊として悔しいですね。
やはり私は…
「ぐあっ!」
はっ!
セイネスへ視線を移すと棍を弾かれ、しりもちをついたところでした。
そこへ、すかさず食いかかるように巨体の頭が迫ります!
「セイネス!」
瞬間、巨体が爆炎で吹き飛びました---
「ここは?」
俺は気がつくとビル群の建ち並ぶ都会に居た。
時間帯は夜だ。
景色には見覚えが…
「俺は転生したんだよな?」
スライムになった筈だ。
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