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俺は目を覚ました……筈なんだが、自信を持てない。
何故なら、俺の視界に映るものは黒一色、周囲は完全な無だからだ。
だが不思議なことに自分の体は見ることができる。
光など感じないと言うのに…
足元にも感覚は無い。
どうやら俺は真っ黒い空間に漂っているらしい。
ここまで確認して判った。
………夢か。
「夢じゃないよ」
「ぬおっ!!」
ゴッ!
何も無かった空間で、突然背後から声が聞こえた。
ので、思わず振り返りながら力いっぱい裏拳をかましてしまった。
振り返り終えたところで、何が居たのかを確認してみると、少し離れた所でゴロゴロ転がりながら顔を手で抑えて「目が、目がぁぁぁああああ」とか言ってる、ぱっと見中学生くらいの少年が居た。
なにコイツ?どっかの大佐か?
これは大佐ですか?
いいえ、ただの変人です。
脳内会議で変人と決m「ちょっと待ったぁぁああ!君が殴ったんじゃないか!!」なんだよ……もう目はいいのかよ。
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