クリアスライムと水の精霊

24/24
36799人が本棚に入れています
本棚に追加
/495ページ
槍の男がカケルとの戦いなどを大まかに説明していく。 途中、魔法使いが「威力は低い方ですが、一応上級魔法の雷獣をあっさり跳ね返してきました!あんなの、スライムじゃありえない!」と、興奮気味に言い足したりしている。 興奮しているからか、後半は敬語でなくなっている。 さらに剣士の片方が「最後には魔法なのかもわからない奇妙な技を使ってきました。それで俺たちは何かに突然押し潰されました」と、もう1人の剣士を指差しながら、言い足す。 そんな補足を交えられながら、槍の男は説明を終え、最後にカケルの特徴を伝える。 「更に、そのクリアスライムは珍しいことに喋りました。あと銀色の目をしていました」 これで話を締めくくると、槍の男はギルドマスターを見た。 ギルドマスターは数秒、思案顔でブツブツと呟き、 「他の者には警戒するよう伝え、しばらく様子をみるとしよう。ご苦労だった。下がっていいぞ」 考えをまとめ、4人を下がらせた。 「銀眼、か…」
/495ページ

最初のコメントを投稿しよう!