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そして、いつものごとく相手が見えてきたところで、メレンが止まる。
目に見えるようになったから奴等に解析をかけてみると、どうやら２人ともＳランクみたいだ。
初のＳランクで２人って……相変わらず、難易度は高いな。
「なんか２人ともＳランクみたいだから、今日はメレンも１人やる？最近、俺抱っこして移動してるだけだから、運動不足だろ？」
そう、メレンは昨日の戦いまで、全て俺の後方で見てただけなんだ。
倒した後の強制転移はメレンがやってるけどな。
「そうですね。Ｓランクなら良い運動になると思います。では、私は杖を持っている方を頂きますね。」
メレンよ、お主、既に狙っておったな。
一切の迷いなく相手を指定するとは！
「まあ、いいか。じゃあ、俺はハンマー背負ってる奴な」
今の俺らの会話でわかると思うが、今回の相手は、デカいハンマー背負ってる戦士と、頭にクリスタルみたいなの付けた杖を持ってる魔法使いだ。
明らかに、前衛後衛ペアだな。
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