この御方を何方と心得る!!

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奴等も俺に気づいたことだしな。 「メレン自己紹介するぞ」 「はい」 メレンは、サッと右手にメモを2枚持ち、そのまま喋り出した。 「控え~い、控え~い、この御方を何方と心得る。その内、魔王になるかもしれないクリアスライムのカケル様であるぞ。頭が高~い」 …俺と奴等は、まさにポカーンという状態である。 俺、自分で名乗るつもりだったんだけど…? それに、ノリノリなのか微妙な感じだ。 内容はノリノリっぽいけど、完全に棒読みって……そのへん、どーなんよ!? 俺の心のツッコミなど気にせず、メレンはメモを1枚捨て2枚目を見ると、再び口を開く。 「そして私は、あれ?スライムってよく見ると可愛くない!?あー!本当だー!ヤバい可愛いんだけどー!ちょう抱き締め隊!!隊長、水の精霊のメレンです」 今度はノリノリで、ちょっと声を変えて複数の人間が言ってるみたいな喋り方だった。 ………おいメレン……いったいお前さんに何があったというんだい?
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