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俺と奴等の見事に開いた口は、まったく閉じそうにない。
つーか、そのメモなんなの!?
「…いつか言ってみたいセリフをメモっておいたんです。まさか、これほど早くに言える日が来ようとは思ってませんでしたけど」
俺と奴等の沈黙に堪えられなかったのか、ちょうど俺の疑問に答えてくれた。
今のセリフが言ってみたかったの!?
てか、言ってみたいセリフなんだったら、なんで俺の紹介のほうは棒読みなんだよ!?
メレンは、まともな性格だと思ってたんだが……ハア
なんか戦う前に疲れた。
「まあ俺が、そのカケルだ。ハンマー男、相手してやる」
強引に復活させて、対戦相手を指定する。
「私は魔法使いさんの相手をしてあげましょう」
と、俺を地面に下ろしながら、メレンも相手を指定する。
「はっ!上等じゃねえか。俺が餅のように叩き潰してやるよ!」
俺らの言葉で、気を取り戻したハンマー男が杖女から離れる。
「…私も、スライムの討伐が目的なんだけど」
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